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ふたりぼっち
壊した。壊した。全て壊した。 瞳を瞑れば瞼の裏にはくっきりと残る、少し前の記憶。楽しいことが無かったわけじゃない。絶望しか無かったわけじゃない。 あの大陸に、あの街に、あの場所に──────何も無かったわけじゃない。 それでも彼らは死んだ。あの場所は滅びた。 何故なら、レオンが滅ぼしたから。 彼は破滅を望んだ。大陸の滅亡を望んだ。決して心の中の住人に絆されたわけじゃない。 これは、自分の意思で、自分で選択した結末なのだ。 昨日まで生きていた彼ら。存在していたあの場所。悔いが無いわけでは無いのかもしれない。けれども、憎悪が無いわけでも無かった。彼らは自分を捨てた。いや、自分よりも”他の誰か”を選んだ。身を削ってそれでも世界のために化け物を心に封じていたレオンに、彼らは手を差し伸べることあれども、一番にしてくれることは無かった。一番になりたい、だなんてワガママで贅沢かもしれない。けれども──────自分よりも弱くて何もしてなくて死ぬことしか脳が無い奴が皆の一番で、世界を守るために必死に傷ついている自分が一番になれないのは、そんなの、おかしいじゃないか
7月11日
本編SECOND/ライルカ③交渉編
なき 「彼が噂のスパイスくんか?」 N 「まあそんなところだ」 仮面の人物の背後からひょこ、と姿を現したのは黒髪ロン毛の少女。彼女はレオンくんを見て心なしかウキウキしている。 仮面はへらりと笑みを浮かべたまま肩をすくませる。 N 「シャインマスカットの妖精のネタバレかもな」 レオン 「はぁ、スパイス?申し訳ないですけど、此処にあるのは精々カツ丼にかける調味料くらいですよ………カツ丼…?」 仮面の人物の声を聞き、ふと頭にとある記憶が蘇る。 レオン 「…………まさか貴方……カツ丼タダ食い男ですか?……そうですか…しばらく見ないと思っていたら、そんな姿に…」 N 「お陰様で」 なき 「神様がタダ食いしてたのかあ」 N 「美味かったぜ。きみが奢ってくれたカツ丼」 なき 「良かったな、ええと…カツ丼くん?美味かったらしいぞ」 変なところに感心したなきや訝しげに問うレオンくんの態度には気にしない様子であたかも自分の部屋のような感覚で室内に入っていく。 N 「まあ上がっていきなよ」 なき 「お邪魔しまーす!」 レオン 「神様?なるほど、タダ食いを納得させるため
7月11日
本編SECOND/ライルカ②Prologueライムサイド編
同時刻。 別世界の神々に変なあだ名を付けられていることなどつゆ知らず、この警察組織──────UNIONに所属する諜報員のレオン・クローヴィスは、ディスプレイに映し出される暗号を睨みつけていた。 これは相手方…「世界解放組織パンデモニウム」の中核に繋がる第二ロックである。文字と言うには少々不可解な羅列が表すのは暗号であり、それを解読した上で正しい番号を入力しなければ、あちら側が設置しているであろう不正アクセスのトラップに捕まる事すらありうる。 慎重にすべきだが、どうも頭が働かないので一旦休憩にしようかとディスプレイをスリープモードにして席を立ったその時。 コンコン、と軽いノックが静かな執務室に響く。 後輩 「クローヴィス先輩。お客人をお連れしました」 レオン 「………客人?」 ここは応接室でも無ければ、自分はどちらかと言えば裏方を務める諜報員である。他社との交渉や協定を結ぶ仕事を受け持つのは自分の上司であるはずだし、何より客が来るなんて話は聞いていない。 訝しみながらも、レオンはそっと扉を開く。 レオン 「私ではなくライムへのお客人では………おや
7月11日
本編SECOND/ライルカ①Prologueルカサイド編
▶時系列 デストロくんがファラグの手により人質に取られendの天界へ ↓ のち和解 デストロくんに光の加護を与えるべく名を授ける間、エデン大陸ではテロ組織や第二のデストロイヤーによる襲撃を受けておりやや押され気味である ─────────────── N 「よ。お呼びかい?大将」 此処は天界。 神様や天使様がいる世界。 自由に日光浴をする自然達や鳥のさえずりに囲まれた天界の中心部に存在する白ベースの世界遺産レベルも超える建築"ヘブン"creation of heaven。 各世界を見据える巨大なムルクの鏡があるロビーにReisetu世界の統治神ファラグ・テインが立っていた。彼は背後から声を掛けられ振り返る。 ファラグ 「おお!流石は創造神さん、早かったですな」 声を掛けた創造神Nは軽く両肩をすくめ合図して見せる。 ファラグ 「エデン大陸の形勢はいかがですか?」 N「いかがも何も大体把握してるんだろ?」 ファラグ 「監視よりも実際に踏み入れた方の意見が明確でしょうからね」 チラリとムルクの鏡を見ながら答える。鏡は今異世界であるエデン大陸の景色を水面
7月11日
Code×end本編SECOND全体の流れメモ
♢味方(自由に動ける) ・ラララ ・デストロ ・ウェン(アムリタ) ・FF救助隊 ・UNION ♢味方(制限あり) ・シャフ ・なき ・ルカ ♦敵 ・ニユ(後ほど味方に) ・ファフ(闇堕ち) ・全能神グラウディ ・ルーイン(ルニ、デストロ2) ・ジェノトト ・闇堕ちラーラ ・研究施設派遣の戦闘員 ・G・G(リタパパ側、テロ組織①) ・パンデモニウム(テロ組織②) ・侵蝕者(黒曜石の呪いにかかった元欠損者) ♢♦中立 ・ファラグ(味方寄り) ・N ・endの神様 📝一時的メモ▸ レオララ+デストロVSファラグ ↓ デストロくん人質にしてReisetu世界へ帰還 他の神様達とも協力してもらいながらファラグを説得する内互いの価値観を理解し合えるほど距離が縮まる。デストロくんやファラグの過去を互いに知るのはこの辺? ↓ デストロくんが人質になっている間にニユ達がラララを襲う。 レオララ+救助隊VSニユ+戦闘員達 ニユが仲間になる ↓ ルーインちゃんの暴走開始及びジェノトトくんの登場、シャフが本格的に動き始める ルーインちゃん+黒曜石に侵された欠損者達V
7月11日
デストロイヤー自己紹介
①基本情報 一人称:私(わたし) 二人称:貴方、〜さん 三人称:あなた方 うちよそ相手の呼び方:てるや〜ん 語尾(F):レオンよりおっとりした敬語 口癖(F):- 好きな言葉、言われると喜ぶ言葉: 感謝の言葉 苦手な言葉、言われたくない言葉: 特に無し その他特徴(F): 特に無し ②簡易口調表 お礼: ありがとうございます 謝罪: 申し訳ございません 喜び: それは…喜ばしいことで 悲しみ: この世界は、何故こうも残酷なのでしょう…? 怒り: 許してはおけません 文句: な、何を…? 呼びかけ: あの 慌てる: ええと… ③自己紹介(名前、呼び方、職業、趣味等) 「我が名は破壊の使者デストロイヤー。この世界の滅びを壊す存在です」 ④職業について(仕事内容、感じていること等) 「破壊とは、武力の果てに訪れし結末の象徴─────故に私の力もそのように言えるでしょう。ですから私はこの力を"力"に対して使います」 ⑤自分の周りの人間関係について(F) 「私が世界の救済に身を捧げたことが奇跡だと…そのように称されますが。救助隊───彼らのような存在が私を
7月11日
ファラグ自己紹介
①基本情報 一人称:私 二人称:〜くん、〜さん 三人称:きみ、貴方 うちよそ相手の呼び方: (無名)デストロくん (名前有り)〜くん 語尾:特に無し 口癖: 「〜ですかな?」問い掛ける時たまに 「素晴らしい!」楽しい時たまに 「〜のだよ」断定時に 好きな言葉、言われると喜ぶ言葉: 一緒に遊ぼう(楽しもう) 苦手な言葉、言われたくない言葉: 神は全てを救えない、神を信じない その他特徴: 基本的に敬語だが私語と混合する場合がある。王のような、英雄のような気品が言葉に表れがち。 他の神々に対しては少々砕けた態度が見受けられる。 ②簡易口調表 お礼: ありがとうございます。心優しき貴方に感謝を。 謝罪: これは申し訳御座いません!私としたことが盲点でした。 喜び: 素晴らしい!きみの目に映る景色はさぞお美しいことでしょう!私にもどうか見せてほしいものです。 悲しみ: なんという悲劇。なんという惨事。 私の声はいつだって貴方がたのそばにあるというのに。非常に残念です。 怒り: おや。おやおやおや! どうやらきみに加護の必要はないようですな? 文句:(説実
7月11日
レオン自己紹介
①基本情報 一人称:私(わたし) 二人称:貴方、〜さん 三人称:貴方がた うちよそ相手の呼び方:ラララ(サイス)さん 語尾:敬語(〜ですます体、丁寧語) 口癖:特に無し 好きな言葉、言われると喜ぶ言葉: 自身の能力や知性、業績を褒められる 苦手な言葉、言われたくない言葉: 友達がいない その他特徴: 仕事モードとプライベートモードで話し方が変わる(敬語は変わりません) ②簡易口調表 お礼: おや、ありがとうございます。 謝罪: それはそれは、とんだご迷惑をお掛けしました。 喜び: 勿体ないお言葉ですが、それはそうとして喜んで受け取らせていただきますね。 悲しみ: おや、それは残念です。 怒り: 先にお伝えしたはずですが───悪は滅せねばならない、と。わかっていての行いであれば…滅される覚悟はよろしいですか? 文句: はぁ…執拗いですね…鬱陶しい。 呼びかけ: 少々お時間いただいても? 慌てる: えっ?……ああいえ、お気になさらずに。 ③自己紹介(名前、呼び方、職業、趣味等) 「ユニオンより派遣されました、諜報科のクローヴィスと申します。この時から
7月11日
ラララ自己紹介
①基本情報 一人称:わたくし 二人称:(商人)お客サン (素)〜サン 三人称:(商人)あなたさま(素)オマエ うちよそ相手の呼び方: (好感度低)お客サン (好感度中〜高)レオンサン 語尾: ところどころカタコト。ランダム。 口癖: 「さあさ〇〇…」呼びかける時に 「〜ですよお」煽る時たまに 「フフン」得意気な時に 好きな言葉、言われると喜ぶ言葉: 苦手な言葉、言われたくない言葉: 今のところ特に決まった設定は無し その他特徴: 基本的に敬語。素に戻ると時々敬語が抜け口が悪い。 ②簡易口調表 お礼: オヤ、ありがとうございます。助かりましたヨ。 謝罪: すみませんねえ〜この通り反省しておりますので大目に見てくれませン? 喜び: お客サン見る目がありますネ!フフン。そうでしょうそうでしょう、こちらは本当に価値のある代物でしテ(商談) 悲しみ: …此処でもあの方は待ってくださらないのですネ。いけずな方だ。……本当に。 怒り: 綺麗事で本当に世界が綺麗になるなら一度この目で見てみたいものですガ。思い上がるのもいい加減にしやがレ。 文句:...
7月11日
本編SECOND/ファラデス③異変編
ファラグ 「…いえ?こちらの問題ですのでね」 デストロくんへにこりと微笑み返答するとさらに彼らの元へ近付く。ラララはレオンくんの問いには答えず向かってくる二人に目を細め見ている。 そして対面したファラグはレオンくんに向かって声を掛けた。 ファラグ 「やあ、はじめまして!平和の為のお努め大変素晴らしい事ですな」 ラララ 「……それで?レオンサンの話は事実としテ、オマエは何をしてるんでス?優雅に観光でもしてるんですカ??」 ラララはファラグに軽く会釈したのちデストロくんへ呆れた様子で話す。 デストロ 「お元気そうで何よりです。異国の商人殿。観光、ですか?そうですね…どちらかを選択するのであれば、観光者は私ではなくこの方かもしれません。私は付き添いです。カツ丼、とやらを食べてみたいそうで」 デストロイヤーは商人の青年の問にスラスラと答える。商人の横でにこやかに中指を立ててくる男の存在は特に気にしていない様子であった。 レオン 「観光客ですか?異国の方にUNIONの働きぶりを評価していただけるのは嬉しいですが…別にカツ丼はこの大陸の名物でも何でもありませ
7月11日
本編SECOND/レオララ①異変編
ラララ 「これでヨシ、と。もう一人で彷徨いたら駄目ですよ。良いですネ?」 子ども 「ありがとうおねーちゃん!」 ラララ 「誰がオネーさんダ」 デストロくんがファラグと遭遇している一方。 迷子になっていた子どもがテロ組織に巻き込まれそうになっていた為救出したのち暴れた欠損者達をレオンくんと共に一通り縛り上げたラララ。子どもを家族の元へ届けレオンくんへ振り返ると彼はユニオンが回収するまでの間欠損者の監視とバラバラに砕けた黒曜石をじ、と見ている。 ラララ (あの石…この世界にあるクリスタルとは違う…?欠損者の暴れ方にも違和感がありましたシ…) 「レオンサン、そっちは終わりましタ?朝から呆けてないでキビキビ働きやがれくださいな」 レオン 「…おや、其方は片付いたのですか。お姉さん?」 協力者となった商人の呼び掛けに、クローヴィスは不敵な笑みで返す。 しかしその脳内では、近頃不可解な能力を使う欠損者が増えている現状や、この不気味な程に黒い石について様々な仮説を立てていた。 レオン (欠損者が使うあの力…キキュイさんが反応を示さないということは、エネルギー源
7月11日
本編SECOND/ファラデス②出会い編
空には黒く大きな翼のようなものを背に宙に舞う一人の成人男性らしき人物。彼は赤と青が混合した瞳で辺りを見渡す。異変に気付いた一部の市民達も浮いてる彼へ驚きの声をあげ指を差している。 ぱちり。とデストロくんと目が合う。彼は目を丸くした後嬉しそうに目を細めそのままふわりと近くまで舞い降りてきた。 ファラグ 「やあ。はじまして。きみも”エデン大陸を見に来た”のですかな?」 デストロイヤー 「………………っ!」 デストロイヤーは一瞬、その赤に警戒を滲ませるが…その男が"何者であるか"を即座に理解した。 自分は、"これ"を知っている。 それはまるで少し前、彼がまだ彼を生み出した主の元で仕えていた時の────── デストロイヤー 「…………貴方、は──────」 デストロイヤーは手を伸ばす。もう触れることの無いだろうと覚悟したその気配が、彼のすぐ側にあった。 ファラグ 「うん?…ああ!私としたことが名乗るのを忘れていましたね」 伸ばされた手に首を傾げたのちにポンと思い出したように合図してみせデストロくんの手を取り甲にキスを落とした。 ファラグ...
7月11日
本編SECOND/ファラデス➀Prologueデストロイヤーサイド編
かの神は言った。 "人の子"とは罪であると。 (彼らが命懸けで勝ち取った未来など、誰一人知りやしない) 愚かに思う。同時に、あの神の言うことだって理解が出来る。 人とは愚かだ。 自ずから未来を潰そうとするのだから。 (それでも、貴方たちは守りたかった。愚かな人々の未来を) 胸元に羽の形のバッジを輝かせた彼らは、堂々と言った。自分達は世界のために、人々の未来のために戦うと。 『困っている人がいるなら、手を差し伸べるのが救助隊なんだ。だから、世界の全ての人達が助けを求めているのなら────── 俺たちは、全員に手を差し伸べるよ』 背筋を伸ばした青年には、過去の弱々しい少年の面影は無かった。 (神を信じるか、人を信じるか──────) 二つの分かれ道。 破壊の使者デストロイヤーが選んだのは、 "人の子"となる道であった。 ****************** 「…………っ!?」 レオンは飛び起きた。それはもう、勢いよく飛び起きた。 嫌な予感がする。その予感というのは、例えば一度わかれた元カノが再び襲来してくるような────── (……確かめなければ).
7月11日
本編FIRST/レオララ⑨対面編
リアン 「ハア…」 深夜のテロ襲撃から避難した午前中。 ラララ…の変身魔術による姿リアンはなんとなく気になりあの爆撃で建物が損傷した飲食店に訪れ修復作業に手を貸していた。 はじめは被害にあった者達の様子を見る程度で済ませるつもりが店長に見つかり若者としてこき使われている最中だ。瓦礫が溜まった外庭をはわきながら小さなため息をつく。 リアン (この世界も中々人使いが荒いナ……まあ給料は出るみたいですし……あんな状態のまま死なれたら居心地が悪いですからネ) そんな言い訳を心の中で言い聞かせているとはつゆ知らず。一般から見たらか弱き好青年が修復作業を手伝っているようにしか見えないだろう。 はーい!感謝です〜!!! 一方その頃、昨日は成すべきことをし早々にUNIONに帰還していたレオンは、今朝もUNIONの命令により被害に遭った街の復興を手伝っていた。 見回りついでに、より破損の大きい方へと足を進める。ふと目に付いたのはヒビが入った飲食店の看板らしきもの。 レオン (この店…前にお邪魔した事ありますが、まさかこんな所まで被害が及ぶとは。今回の襲撃は少々想定
7月11日
本編FIRST/レオララ⑧テロ編
ラララ 「………ん、……?」 部屋に入るなりシャワーを浴びた後ベッドに直行しそのまま爆睡してしまっていたラララは僅かに窓から漏れ出す音に気付き重たい体を起こす。ベッドの隣にある小棚の上に置いてある時計の時刻を確認すると深夜を回っていた。 ラララ 「ナンの音ダ……?夜ぐらい静かに寝かせ───」 ドォ ン!! ラララ 「…………。ふっざけんなヨ……なんなんだこの街ハ!!」 外で爆発テロが起きている事を察したラララはブチ切れながら変身術を己に掛け再びリアンへと姿を変える。 ラララ (避難場所確認したいし一旦部屋から出るカ……) 廊下からも悲鳴が聞こえ始めた為諦めて渋々と扉の鍵を開け部屋から出る。 アルバート 「逃げて…逃げてください…!…あぁ…ちょっと、その、荷物はいいから…!…早く外に避難を…っ!」 同時刻。爆音を聞き、日々の救助隊としての訓練のおかげでいち早く飛び起きたアルバートは何事かと廊下で騒ぐ人々の誘導を試みていた。 ふと、その視界の片隅に長い髪が映る。彼らと同じく、騒ぎを聞き付け部屋から出てきた宿泊客の1人だろう。 アルバート...
7月11日


本編FIRST/レオララ➆遭遇編
リアン 「え…は、はい!お会いするのは初めてです。…ええと…?」 カイン 「あ、こちらはユニオンの上司クローヴィス先輩です。お隣は救助隊の方ですね」 リアン 「…リアンと申します。よろしくお願いします」 一礼 カイン 「そういえばクローヴィス先輩や救助隊を知らないなんて珍しいですね?先輩達の知名度はまだまだって事ですかねえ……ハッ!なっなんでもないです!!」 リアン 「ふふ。初対面ではありますが救助隊や警察のお話は僅かながら聞いていましたよ。……それと、私は一応男なのですが…」 カイン 「え”っ!?そ、それは大変失礼しました!?あまりにも美人さんだったので…」 リアン (そんなに女性に見えまス…??背を通常より低めに設定したから?まあ対応が優しくなって都合良いですけどモ…) (それよりも一刻も早く此処から立ち去りたイ…変身術維持するのも疲れてきたし何より警察も隣の救助隊の視線も居心地悪い。二人ともわたくしにとって都合が悪い人物なのは分かる…長居したら不利ダ) レオン 「男性…?………ああいえ、これは失礼しました!とても綺麗な身なりをされていたので
7月11日
本編FIRST/レオララ⑥レオンサイド編
レオン 「はい、はい──────…承知いたしました。隊員の皆様は既にお部屋に上がられています。お部屋番号は────」 白い大理石の床にエンタシスの柱が並び、中央には立派な噴水が、シャンデリアの光を通して宝石のように輝く水滴を煌めかしていた。 先に向かっていた他の4人は既にチェックインを終えたようで、遅れて着いたレオンはカウンターの女性に要件を伝える。 ルームキーを受け取り噴水に釘付けになっていた同行者をズルズルと引っ張ると、エレベーターへ乗り込もうとしたその時────── カイン 「──────あ!クローヴィス先輩!」 不意に、聞き覚えのある声が反対側のエレベーターの方面からレオンの耳へと入る。 レオン 「……カイン?貴方、こんなところで何を?」 レオンは首を傾げる。ユニオンも出動していたのか?彼処で遭遇することは無かったが。 カイン 「はい!先程の騒動でこの方が困っておられるようでしたので、ゆっくり休めるホテルに案内していたところです!」 レオン 「この方………」 レオンはふと、後輩の横に立つ女性に目を向けた。あまり見慣れない外見をしているが、
7月11日
本編FIRST/レオララ➄ラララサイド編
リアン (………声が途切れた。もう大丈夫かナ) 救助隊を名乗る者達の声が完全に消えたところでラララは身を隠すのを止め辺りを見渡す。 リアン 「ウワ…」 そうして散らばるテロ組織の惨状とこびりつく鉄の匂いに眉を寄せる。とてもじゃないが一般市民に見せていいものではない事は確かである。 リアン (確かに酷い有り様…警官もエグいことしますねエ。…話を聞く限りあのヒト達が救助隊で間違いなさそうですし、警官が言っていた事は本当でしたガ…) 他に生き残っている人達はいないか確認しながら思考を巡らせる。 リアン (他の隊員…特にあのトトとか言うヒトと随分と仲が悪いようダ。チームワークもバラバラ。対処法といいとても救助隊を名乗る人達とは思えませんネ。残りのテロ組織の人達は撤退したようですしわたくしもこれ以上魔法を使用せずに済んだので助かりましたけど) 「…レオン、か」 ぽつりと口に出たのはあの警官の名。手を口元に当て考えを続ける。 リアン (確かお客サンの要望は悪霊を殺すコト。飴の件とは関係無い?仲間と上手くいっていない事が原因で精神的な支障が出た、とか) 新人警
7月11日
本編FIRST/レオララ➃レオンサイド編
──────ガチャリ。 重たい戸の無機質な音が、しんと静まり返った部屋に響く。 数カ月前であれば…彼と共同生活を送っていたあの部屋であれば、"おかえり"の一言が帰ってくることもあった。寂しいと思うかと聞かれれば、レオンはかならず首を横に振った。当たり前だ。自ら望んで出てきたのだから。もうあの男の忌々しい"おかえり"なんぞ、聞きたくも無いのだ。 静かな空間は落ち着いたはずなのに、なんだか今日は落ち着かなくてテレビを着ける。捨て犬のドキュメンタリーが流れる。犬や猫でも飼えば、また何か違ったことでも起きるだろうか。 レオン (………それにしても、) レオンは戸棚にしまってあった小瓶を手に取る。カランコロン、と瓶の中で小さく揺れるのは2色の飴玉。少し前、あの商人から購入した効き目のあるんだかないんだかわからない品物である。彼はもう少し試してみるべきだ…などと言っていたが、何せ売りつけた本人の言葉だ。信用するに値しないのはわかりきっている。しかし… レオン (彼からは悪意を感じなかった……) 勿論、商人全てが悪だと言う訳では無いが…少なからず"金を得る"目
7月11日
本編FIRST/レオララ③ラララサイド編
ラララ 「ハ〜〜〜疲れた…お腹もペコペコ!」 レオンくんが去っていったのを見送った後にぐったりと店のテーブルに突っ伏す。 ラララ (結局上官なのかは話さなかったナ…救助隊もこの世界じゃ有名なのか?お客サンの様子だと告げ口していないようだし金も持ってそうで都合が良いガ…あのクソ真面目な性格はチョット厄介。話す程この世界の知識が無いこちらの分が悪くなル) 「ひいふうみい……ウーン、ギリ足りますかネ…」 報酬を確認しつつフルグラのような食事を取り始める。 ラララ (思った以上にこの世界は複雑。明らかに情報が足りナイ。日の当たる場所でバイトでも…警察に絡まれるのはめんどうだし変装してその辺の住民に雇ってもらって…って、此処って教会はあるのカ?手続きや記憶操作魔法ハ…) 「…………変な奴だったナ…」 もぐ、と咀嚼後飲み込みポツリと呟く。 ………。 ラララ 「…サテ。明日からまた忙しくなりそうダ」 食べ終えた後荷物を小さくし袋に入れる縮小魔法を使用し店を畳む。手のひらサイズの荷物を懐に入れローブを被り闇市場から立ち去る。 ――――――――――――――✄ 店員
7月11日
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