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本編FIRST/レオララ⑨対面編
リアン 「ハア…」 深夜のテロ襲撃から避難した午前中。 ラララ…の変身魔術による姿リアンはなんとなく気になりあの爆撃で建物が損傷した飲食店に訪れ修復作業に手を貸していた。 はじめは被害にあった者達の様子を見る程度で済ませるつもりが店長に見つかり若者としてこき使われている最中だ。瓦礫が溜まった外庭をはわきながら小さなため息をつく。 リアン (この世界も中々人使いが荒いナ……まあ給料は出るみたいですし……あんな状態のまま死なれたら居心地が悪いですからネ) そんな言い訳を心の中で言い聞かせているとはつゆ知らず。一般から見たらか弱き好青年が修復作業を手伝っているようにしか見えないだろう。 はーい!感謝です〜!!! 一方その頃、昨日は成すべきことをし早々にUNIONに帰還していたレオンは、今朝もUNIONの命令により被害に遭った街の復興を手伝っていた。 見回りついでに、より破損の大きい方へと足を進める。ふと目に付いたのはヒビが入った飲食店の看板らしきもの。 レオン (この店…前にお邪魔した事ありますが、まさかこんな所まで被害が及ぶとは。今回の襲撃は少々想定
7月11日
本編FIRST/レオララ⑧テロ編
ラララ 「………ん、……?」 部屋に入るなりシャワーを浴びた後ベッドに直行しそのまま爆睡してしまっていたラララは僅かに窓から漏れ出す音に気付き重たい体を起こす。ベッドの隣にある小棚の上に置いてある時計の時刻を確認すると深夜を回っていた。 ラララ 「ナンの音ダ……?夜ぐらい静かに寝かせ───」 ドォ ン!! ラララ 「…………。ふっざけんなヨ……なんなんだこの街ハ!!」 外で爆発テロが起きている事を察したラララはブチ切れながら変身術を己に掛け再びリアンへと姿を変える。 ラララ (避難場所確認したいし一旦部屋から出るカ……) 廊下からも悲鳴が聞こえ始めた為諦めて渋々と扉の鍵を開け部屋から出る。 アルバート 「逃げて…逃げてください…!…あぁ…ちょっと、その、荷物はいいから…!…早く外に避難を…っ!」 同時刻。爆音を聞き、日々の救助隊としての訓練のおかげでいち早く飛び起きたアルバートは何事かと廊下で騒ぐ人々の誘導を試みていた。 ふと、その視界の片隅に長い髪が映る。彼らと同じく、騒ぎを聞き付け部屋から出てきた宿泊客の1人だろう。 アルバート...
7月11日


本編FIRST/レオララ➆遭遇編
リアン 「え…は、はい!お会いするのは初めてです。…ええと…?」 カイン 「あ、こちらはユニオンの上司クローヴィス先輩です。お隣は救助隊の方ですね」 リアン 「…リアンと申します。よろしくお願いします」 一礼 カイン 「そういえばクローヴィス先輩や救助隊を知らないなんて珍しいですね?先輩達の知名度はまだまだって事ですかねえ……ハッ!なっなんでもないです!!」 リアン 「ふふ。初対面ではありますが救助隊や警察のお話は僅かながら聞いていましたよ。……それと、私は一応男なのですが…」 カイン 「え”っ!?そ、それは大変失礼しました!?あまりにも美人さんだったので…」 リアン (そんなに女性に見えまス…??背を通常より低めに設定したから?まあ対応が優しくなって都合良いですけどモ…) (それよりも一刻も早く此処から立ち去りたイ…変身術維持するのも疲れてきたし何より警察も隣の救助隊の視線も居心地悪い。二人ともわたくしにとって都合が悪い人物なのは分かる…長居したら不利ダ) レオン 「男性…?………ああいえ、これは失礼しました!とても綺麗な身なりをされていたので
7月11日
本編FIRST/レオララ⑥レオンサイド編
レオン 「はい、はい──────…承知いたしました。隊員の皆様は既にお部屋に上がられています。お部屋番号は────」 白い大理石の床にエンタシスの柱が並び、中央には立派な噴水が、シャンデリアの光を通して宝石のように輝く水滴を煌めかしていた。 先に向かっていた他の4人は既にチェックインを終えたようで、遅れて着いたレオンはカウンターの女性に要件を伝える。 ルームキーを受け取り噴水に釘付けになっていた同行者をズルズルと引っ張ると、エレベーターへ乗り込もうとしたその時────── カイン 「──────あ!クローヴィス先輩!」 不意に、聞き覚えのある声が反対側のエレベーターの方面からレオンの耳へと入る。 レオン 「……カイン?貴方、こんなところで何を?」 レオンは首を傾げる。ユニオンも出動していたのか?彼処で遭遇することは無かったが。 カイン 「はい!先程の騒動でこの方が困っておられるようでしたので、ゆっくり休めるホテルに案内していたところです!」 レオン 「この方………」 レオンはふと、後輩の横に立つ女性に目を向けた。あまり見慣れない外見をしているが、
7月11日
本編FIRST/レオララ➄ラララサイド編
リアン (………声が途切れた。もう大丈夫かナ) 救助隊を名乗る者達の声が完全に消えたところでラララは身を隠すのを止め辺りを見渡す。 リアン 「ウワ…」 そうして散らばるテロ組織の惨状とこびりつく鉄の匂いに眉を寄せる。とてもじゃないが一般市民に見せていいものではない事は確かである。 リアン (確かに酷い有り様…警官もエグいことしますねエ。…話を聞く限りあのヒト達が救助隊で間違いなさそうですし、警官が言っていた事は本当でしたガ…) 他に生き残っている人達はいないか確認しながら思考を巡らせる。 リアン (他の隊員…特にあのトトとか言うヒトと随分と仲が悪いようダ。チームワークもバラバラ。対処法といいとても救助隊を名乗る人達とは思えませんネ。残りのテロ組織の人達は撤退したようですしわたくしもこれ以上魔法を使用せずに済んだので助かりましたけど) 「…レオン、か」 ぽつりと口に出たのはあの警官の名。手を口元に当て考えを続ける。 リアン (確かお客サンの要望は悪霊を殺すコト。飴の件とは関係無い?仲間と上手くいっていない事が原因で精神的な支障が出た、とか) 新人警
7月11日
本編FIRST/レオララ➃レオンサイド編
──────ガチャリ。 重たい戸の無機質な音が、しんと静まり返った部屋に響く。 数カ月前であれば…彼と共同生活を送っていたあの部屋であれば、"おかえり"の一言が帰ってくることもあった。寂しいと思うかと聞かれれば、レオンはかならず首を横に振った。当たり前だ。自ら望んで出てきたのだから。もうあの男の忌々しい"おかえり"なんぞ、聞きたくも無いのだ。 静かな空間は落ち着いたはずなのに、なんだか今日は落ち着かなくてテレビを着ける。捨て犬のドキュメンタリーが流れる。犬や猫でも飼えば、また何か違ったことでも起きるだろうか。 レオン (………それにしても、) レオンは戸棚にしまってあった小瓶を手に取る。カランコロン、と瓶の中で小さく揺れるのは2色の飴玉。少し前、あの商人から購入した効き目のあるんだかないんだかわからない品物である。彼はもう少し試してみるべきだ…などと言っていたが、何せ売りつけた本人の言葉だ。信用するに値しないのはわかりきっている。しかし… レオン (彼からは悪意を感じなかった……) 勿論、商人全てが悪だと言う訳では無いが…少なからず"金を得る"目
7月11日
本編FIRST/レオララ③ラララサイド編
ラララ 「ハ〜〜〜疲れた…お腹もペコペコ!」 レオンくんが去っていったのを見送った後にぐったりと店のテーブルに突っ伏す。 ラララ (結局上官なのかは話さなかったナ…救助隊もこの世界じゃ有名なのか?お客サンの様子だと告げ口していないようだし金も持ってそうで都合が良いガ…あのクソ真面目な性格はチョット厄介。話す程この世界の知識が無いこちらの分が悪くなル) 「ひいふうみい……ウーン、ギリ足りますかネ…」 報酬を確認しつつフルグラのような食事を取り始める。 ラララ (思った以上にこの世界は複雑。明らかに情報が足りナイ。日の当たる場所でバイトでも…警察に絡まれるのはめんどうだし変装してその辺の住民に雇ってもらって…って、此処って教会はあるのカ?手続きや記憶操作魔法ハ…) 「…………変な奴だったナ…」 もぐ、と咀嚼後飲み込みポツリと呟く。 ………。 ラララ 「…サテ。明日からまた忙しくなりそうダ」 食べ終えた後荷物を小さくし袋に入れる縮小魔法を使用し店を畳む。手のひらサイズの荷物を懐に入れローブを被り闇市場から立ち去る。 ――――――――――――――✄ 店員
7月11日
本編FIRST/レオララ②出会い編
ラララ 「またのお越しヲ〜!」 ラララが取り扱うジャンルは薬に装備品など幅広くお客からの評価は高めです。特に裏で生きる人達には都合のよい代物が多い。白状薬、麻薬、媚薬、暗殺用道具などもある。頼まれる内容によってはもれなくドン引きな目で対応する。 そんな怪しいお客にも接客し頬に傷を負い荒らされた商品達を整頓するラララはレオンくんの存在に気付く。 ラララ 「ったくこれだから価値の分からない奴らは嫌いなんダ。ああもうこの材料も貴重なのに……ん?いつぞやのお客サンじゃないですか。見ての通り本日はお店閉まってますヨ」 レオン 「これはこれは、悪徳商人さん。見るからに何だかお忙しいみたいですが…合法な商業であれば営業妨害の罪で裁けるのですが────生憎、法は善人を守るための存在ですから」 再び闇市に足を運んだレオンは、開口一番つらつらと皮肉を並べた。 ラララ 「たまにいるんですよねえ、高いだの詐欺だの言って店を荒らしたり身に着けているモンを引っ剥がして高値で売ろうとする輩が。……って、ンン?悪徳商人だなんて人聞きの悪い!お客サンとは正式に取引が完了したはずで
7月11日


本編FIRST/レオララ➀出会い編
ここは、知る人ぞ知る闇市。 裏の社会に片足を踏み入れた商人達が、表上は取り扱えない"貴重な商品"を取引する為の交流の場。 そんなこの場所に、場違いともいえる服装の青年が足を踏み入れていた。 軍帽により落ちる影で顔を覆ったその男は、レオン・クローヴィス。エデン大陸の私営警察、UNIONに所属する諜報員である。 警察が闇市に来る理由と言えば、それこそ不法取引や犯罪の取り締まりが一般的だが、彼は違った。 彼は、とある"薬"を探し求めてここへやって来たのだ。 ラララ 「寄ってらっしゃい見てらっしゃい!色とりどり揃えてありますヨ♪」 レオン 「─────そこの商売人の方。少々お話をよろしいでしょうか?貴方の販売されている商品…えぇ、その薬品です。それ、どうなさいましたか?」 エデン大陸のとある闇市場で違法じみた薬品を売りつける商人。 警察のレオンくんに注意され内心舌打ちしつつもごますりながら故障臭い笑顔で対応する。 ラララ 「とんでもない!わたくし困った人を助けるのが趣味でして。少しでもお役に立てる事が出来れば万々歳なのですよオ」 レオン...
7月11日
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