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本編SECOND/ライルカ③交渉編
なき 「彼が噂のスパイスくんか?」 N 「まあそんなところだ」 仮面の人物の背後からひょこ、と姿を現したのは黒髪ロン毛の少女。彼女はレオンくんを見て心なしかウキウキしている。 仮面はへらりと笑みを浮かべたまま肩をすくませる。 N 「シャインマスカットの妖精のネタバレかもな」 レオン 「はぁ、スパイス?申し訳ないですけど、此処にあるのは精々カツ丼にかける調味料くらいですよ………カツ丼…?」 仮面の人物の声を聞き、ふと頭にとある記憶が蘇る。 レオン 「…………まさか貴方……カツ丼タダ食い男ですか?……そうですか…しばらく見ないと思っていたら、そんな姿に…」 N 「お陰様で」 なき 「神様がタダ食いしてたのかあ」 N 「美味かったぜ。きみが奢ってくれたカツ丼」 なき 「良かったな、ええと…カツ丼くん?美味かったらしいぞ」 変なところに感心したなきや訝しげに問うレオンくんの態度には気にしない様子であたかも自分の部屋のような感覚で室内に入っていく。 N 「まあ上がっていきなよ」 なき 「お邪魔しまーす!」 レオン 「神様?なるほど、タダ食いを納得させるため
7月11日
本編SECOND/ライルカ②Prologueライムサイド編
同時刻。 別世界の神々に変なあだ名を付けられていることなどつゆ知らず、この警察組織──────UNIONに所属する諜報員のレオン・クローヴィスは、ディスプレイに映し出される暗号を睨みつけていた。 これは相手方…「世界解放組織パンデモニウム」の中核に繋がる第二ロックである。文字と言うには少々不可解な羅列が表すのは暗号であり、それを解読した上で正しい番号を入力しなければ、あちら側が設置しているであろう不正アクセスのトラップに捕まる事すらありうる。 慎重にすべきだが、どうも頭が働かないので一旦休憩にしようかとディスプレイをスリープモードにして席を立ったその時。 コンコン、と軽いノックが静かな執務室に響く。 後輩 「クローヴィス先輩。お客人をお連れしました」 レオン 「………客人?」 ここは応接室でも無ければ、自分はどちらかと言えば裏方を務める諜報員である。他社との交渉や協定を結ぶ仕事を受け持つのは自分の上司であるはずだし、何より客が来るなんて話は聞いていない。 訝しみながらも、レオンはそっと扉を開く。 レオン 「私ではなくライムへのお客人では………おや
7月11日
本編SECOND/ライルカ①Prologueルカサイド編
▶時系列 デストロくんがファラグの手により人質に取られendの天界へ ↓ のち和解 デストロくんに光の加護を与えるべく名を授ける間、エデン大陸ではテロ組織や第二のデストロイヤーによる襲撃を受けておりやや押され気味である ─────────────── N 「よ。お呼びかい?大将」 此処は天界。 神様や天使様がいる世界。 自由に日光浴をする自然達や鳥のさえずりに囲まれた天界の中心部に存在する白ベースの世界遺産レベルも超える建築"ヘブン"creation of heaven。 各世界を見据える巨大なムルクの鏡があるロビーにReisetu世界の統治神ファラグ・テインが立っていた。彼は背後から声を掛けられ振り返る。 ファラグ 「おお!流石は創造神さん、早かったですな」 声を掛けた創造神Nは軽く両肩をすくめ合図して見せる。 ファラグ 「エデン大陸の形勢はいかがですか?」 N「いかがも何も大体把握してるんだろ?」 ファラグ 「監視よりも実際に踏み入れた方の意見が明確でしょうからね」 チラリとムルクの鏡を見ながら答える。鏡は今異世界であるエデン大陸の景色を水面
7月11日
本編SECOND/ファラデス③異変編
ファラグ 「…いえ?こちらの問題ですのでね」 デストロくんへにこりと微笑み返答するとさらに彼らの元へ近付く。ラララはレオンくんの問いには答えず向かってくる二人に目を細め見ている。 そして対面したファラグはレオンくんに向かって声を掛けた。 ファラグ 「やあ、はじめまして!平和の為のお努め大変素晴らしい事ですな」 ラララ 「……それで?レオンサンの話は事実としテ、オマエは何をしてるんでス?優雅に観光でもしてるんですカ??」 ラララはファラグに軽く会釈したのちデストロくんへ呆れた様子で話す。 デストロ 「お元気そうで何よりです。異国の商人殿。観光、ですか?そうですね…どちらかを選択するのであれば、観光者は私ではなくこの方かもしれません。私は付き添いです。カツ丼、とやらを食べてみたいそうで」 デストロイヤーは商人の青年の問にスラスラと答える。商人の横でにこやかに中指を立ててくる男の存在は特に気にしていない様子であった。 レオン 「観光客ですか?異国の方にUNIONの働きぶりを評価していただけるのは嬉しいですが…別にカツ丼はこの大陸の名物でも何でもありませ
7月11日
本編SECOND/レオララ①異変編
ラララ 「これでヨシ、と。もう一人で彷徨いたら駄目ですよ。良いですネ?」 子ども 「ありがとうおねーちゃん!」 ラララ 「誰がオネーさんダ」 デストロくんがファラグと遭遇している一方。 迷子になっていた子どもがテロ組織に巻き込まれそうになっていた為救出したのち暴れた欠損者達をレオンくんと共に一通り縛り上げたラララ。子どもを家族の元へ届けレオンくんへ振り返ると彼はユニオンが回収するまでの間欠損者の監視とバラバラに砕けた黒曜石をじ、と見ている。 ラララ (あの石…この世界にあるクリスタルとは違う…?欠損者の暴れ方にも違和感がありましたシ…) 「レオンサン、そっちは終わりましタ?朝から呆けてないでキビキビ働きやがれくださいな」 レオン 「…おや、其方は片付いたのですか。お姉さん?」 協力者となった商人の呼び掛けに、クローヴィスは不敵な笑みで返す。 しかしその脳内では、近頃不可解な能力を使う欠損者が増えている現状や、この不気味な程に黒い石について様々な仮説を立てていた。 レオン (欠損者が使うあの力…キキュイさんが反応を示さないということは、エネルギー源
7月11日
本編SECOND/ファラデス②出会い編
空には黒く大きな翼のようなものを背に宙に舞う一人の成人男性らしき人物。彼は赤と青が混合した瞳で辺りを見渡す。異変に気付いた一部の市民達も浮いてる彼へ驚きの声をあげ指を差している。 ぱちり。とデストロくんと目が合う。彼は目を丸くした後嬉しそうに目を細めそのままふわりと近くまで舞い降りてきた。 ファラグ 「やあ。はじまして。きみも”エデン大陸を見に来た”のですかな?」 デストロイヤー 「………………っ!」 デストロイヤーは一瞬、その赤に警戒を滲ませるが…その男が"何者であるか"を即座に理解した。 自分は、"これ"を知っている。 それはまるで少し前、彼がまだ彼を生み出した主の元で仕えていた時の────── デストロイヤー 「…………貴方、は──────」 デストロイヤーは手を伸ばす。もう触れることの無いだろうと覚悟したその気配が、彼のすぐ側にあった。 ファラグ 「うん?…ああ!私としたことが名乗るのを忘れていましたね」 伸ばされた手に首を傾げたのちにポンと思い出したように合図してみせデストロくんの手を取り甲にキスを落とした。 ファラグ...
7月11日
本編SECOND/ファラデス➀Prologueデストロイヤーサイド編
かの神は言った。 "人の子"とは罪であると。 (彼らが命懸けで勝ち取った未来など、誰一人知りやしない) 愚かに思う。同時に、あの神の言うことだって理解が出来る。 人とは愚かだ。 自ずから未来を潰そうとするのだから。 (それでも、貴方たちは守りたかった。愚かな人々の未来を) 胸元に羽の形のバッジを輝かせた彼らは、堂々と言った。自分達は世界のために、人々の未来のために戦うと。 『困っている人がいるなら、手を差し伸べるのが救助隊なんだ。だから、世界の全ての人達が助けを求めているのなら────── 俺たちは、全員に手を差し伸べるよ』 背筋を伸ばした青年には、過去の弱々しい少年の面影は無かった。 (神を信じるか、人を信じるか──────) 二つの分かれ道。 破壊の使者デストロイヤーが選んだのは、 "人の子"となる道であった。 ****************** 「…………っ!?」 レオンは飛び起きた。それはもう、勢いよく飛び起きた。 嫌な予感がする。その予感というのは、例えば一度わかれた元カノが再び襲来してくるような────── (……確かめなければ).
7月11日
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