ENCOUNTER

📝出会い編▸

一番若い飼い主がこの世を去り最期まで看取った夢衣は広過ぎる和風建築に細々と暮らしていた。 ある日買い出しに街まで外出した帰りに桜並木通りを歩いていたところ水路沿いから竜体姿のナガレさん＆シズクさんに絡み取られ攫われそうになる。困惑のまま日を跨ぎ、次に妖怪を誂う者達に襲われるところを二人に助けられる。

彼らは何万もの歳を重ねた竜神で街の人々から奉られる神様だった。夢衣はあまりにも歴史に忘れられた存在であり、二人の事も知らなかったのである。

LOVE　　　　

告白はナガレさん＆シズクさんから。

二人は反省しているようだが初対面時に川の中へと引きずり込まれたのもあって最初はとても怯えていた。マイナスからのスタートとなったものの度々二人に救出され一部の男性恐怖症の克服にも協力する姿勢に少しずつ夢衣自身にも変化が訪れ、双子竜さんとのやり取りも出来るようになる。

貰った櫛や簪を身に着けたり持ち歩く機会も多い。双子竜の加護付きとはつゆ知らず自然に魔除けとなっているのだとか。

さらに｢神嫁になる娘だから丁重に扱うように｣と周囲に知れ渡っているらしく、初期のように襲われる危険も無くなった。もちろん夢衣はその事を知らないが最終的に噂通り恋人関係へ。

夢衣をだっこする争奪戦で竜体で地震を起こすほどの兄弟喧嘩を起こされる等壮大な日々を送っているが、当時の主様達のように優しく寛大な心を持つ二人に身も心もじんわりと救われていっている。