姉とはぐれ別世界に飛ばされ見知らぬ男性に拷問されるわけでもなく保護される、という事態に最初は信頼関係を築けるわけもなく噛みつく勢いで嫌悪する。しかし腹は減るし野生本能には逆らわない生き方をしてきている為正直な面もあり、蜻蛉さんはそんな様子を小動物として認識している様子。

蜻蛉さんからすると依頼もされていない迷い子で拾い鬼で飼育する気満々である。

 

そんな蜻蛉さんの態度やNoirのシステムを見学しながら知る内徐々に警戒心を解き（呆れと諦めを含む）やがて別世界から飛ばされた事を話し、元の世界に帰還するまでの間シンプルな関係として付き合い始める。

 

蜻蛉さんの職場はソンにとって馳走の山であり清掃班から時々余った死体を貰って生き長らえている。残してもらわないと空腹で機嫌が悪くなる。

シンプルな関係として同棲生活して数ヶ月後、大分Noirのサイクルに慣れてきた頃に蜻蛉さんを追ってきたハイエルフの女性が乗り込んでくる。そこで蜻蛉さんは元王族であり自由を求めこの場所まで家出してきていた事が判明。ハイエルフの女性は両親が決めた嫁候補の一人だった。

依頼外の者である為鬱陶しく思うものの抵抗しない彼の様子に無自覚で腹を立てたソンは次の日女性を殺してしまう。しかし蜻蛉さんは逆に喜び血まみれになったソンの頭を撫でて褒める。表情を滅多に変えない彼が微笑む姿を見たその日からソンはより距離の近い状態で蜻蛉さんとやり取りを交わすようになる。

 

それからまた月日が経ったある日。ソンがいた世界"Reisetu世界"から心配して探し回っていたランと共に此処まで移動してきた死神の説実が姿を現す。説実の手を取れば帰れるはずがソンは元の世界に帰還する気になれなかったのか渋り、躊躇った自分自身への葛藤が生まれる。

そんな様子を見たランは蜻蛉さんがソンを誑かしたと激怒し襲撃。激戦する二人をどうすれば良いか分からず迷うソンを説実は試してみるかと鎖の封印を解除させ、ソンが理性を失い力の暴走が始まる。

 

例え姉だろうが食い殺す勢いで襲い掛かるソンにランは驚愕し手出し出来ない反面蜻蛉さんは躊躇無く負傷しながらソンを止める。ソンを赤子のように抱きしめる蜻蛉さんの覚悟にランは攻撃するのを止め、悲しげな表情で説実と共にReisetu世界へと帰還する。