禍津さんと出会った当時の印象は冴えない男。久しぶりの人外、ましてや邪神と名乗る者を間近で見るのは初めてだったようでソンと共に興味は示している様子。

因みに鬼ははぐれ者だった為世間体に弱く禍津日神の存在も初耳であり、お供えや人間の寿命を食料としているところから胡散臭い妖怪から本当に神様である事を察する。

 

帰り道を探す禍津さんに付き添っていた途中、地獄森に迷い込んだ研究員リュウキを狩ろうと襲った際に彼が所持していた鞄が散乱し禁忌のものも含まれた研究の薬物達が混合され、その上試作段階の魔術道具までもが破壊され、時空に小さな亀裂が走りワームホールが発生。ランの前に出て庇おうとしたソンがワームホールに巻き込まれ異世界へと消える。

ソンが消えた事により激怒したランは謝罪するリュウキを攻撃するがリュウキは不死身（ゾンビ）である為何度殺しても死なず。後に異世界へと飛ばされた説を思考した禍津さんが元の世界に帰還出来る鍵となる可能性を考えランを一旦落ち着かせようとする。

 

その間超絶不機嫌なランと相手をする事になり、邪神と鬼の戦いは魔界を揺るがす程の攻防戦となった。一週間ほど経ちようやくランが力尽き始め大人しくなったところでリュウキの事情を聞いていると、魔界を揺るがしたとしてReisetu世界の死神の説実が様子を見に来る。

神様である説実は事情を聞くとソンの無事を確認次第連れ帰る事と、禁忌の組み合わせではあるがよその神様を連れてきてしまった事へのお詫びとしてワームホールの作成をリュウキヘ許可する。

 

リュウキが所持していた試作品を完成させるためには材料や魔術用具を集める必要があり、ランは殺害する事等の制限を掛けられた状態で一時的に地獄森の外に出る事を許可され、見張り役として禍津さんも同行させることに。第二部では禍津さん、ラン、リュウキの三人で等価交換として動くことになるだろう。