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ユスセリ 監視
「何をしている」 廃墟に独り大きな漆黒の翼で自身を包み込むようにして広げ祈りの姿勢で組んだ両手へ俯かせる彼女はReisetu世界からの来訪者だ。そんな堕天使の背後から厳しい声を掛けたのはユースティスであり、呼ばれたセリアは閉じていた瞼を上げハイライトの無い瞳で彼を見る。 「ユースティス様」 「何をしていたのだと聞いている。堕天使」 「…Reisetu世界の人界へ祈りを捧げていました」 棘のある話し方に臆する事も無く静かに答えたセリアの話に人界?と密かに眉を寄せるユースティス。夜風がさらさらと二人の柔らかな髪を撫で、影が二つぽつりと月夜に照らされ廃墟と化し人気の無いレンガや銅像へ伸びている。 無言で見つめ合いながらもユースティスは内心に浸る。 ────彼女は油断ならない神だ。 事の発端は我がシンフォニアを統治する神ジュピターへ土足でお近づきになった異世界の創造神Nとの外交であり、今や大量発生する魔物討伐を中心とした同盟関係だ。彼女セリアは見知らぬ外交の接触により真相を突き止めるよう統治神ファラグからの指示でシンフォニアへ来訪してきたのだ。...
8月30日
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