top of page
最新記事
すべて表示▶GG絶望軸 最初に聞こえてきたのはとある少年の唄声だった。 その声は深く、深く、海の底まで澄み渡り泡と共に消えていく。そんな泡達を見上げながら唄から誕生した彼は知った。 この海は、この唄は、誰の視界にも映ってはいないのだと。 まるで悲願するように唄う少年を海の生き物と共に見つめていると、少年はこちらへ気付き驚きからくしゃりと悲しげに表情を崩した。"ごめんなさい"と何度も謝罪する姿はとても小さくそ
1. 「貴方、シャフさんに変なことしてませんよね?」 「世の中の全てが自分の感覚に当てはまると思わない方が良い」 「誰が変態ですか。腕が吹き飛んでも気づいてない誰かさんの方が、余程気持ち悪いと思いますが」 不謹慎と言われるかもしれないが、アムリタにとって腕が吹き飛ぶのは日常であり、レオンにとって彼のそれを弄るのもまた日常だった。 アムリタは死なない。腕が飛ぼうとも気づけば再生が始まり、首が飛んでも
「もらって良いのか?」 「ああ」 プレゼントされたのはシャフの手のひらサイズのプラネタリウムの装置。丸っこくも可愛らしい惑星の形で聞けば冬の街で見掛けたものらしい。 いつの間にか店で購入していたようだ。 シャフはありがとうと礼を述べ、さっそく机上に置きスイッチを入れる。電気を消した暗闇の室内の天井一面に花畑のように広がる星々の美しさにわ、とシャフは息を呑んだ。 「気に入ったか」 「うん。とっても綺
bottom of page