列車
- 7月12日
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「もらって良いのか?」
「ああ」
プレゼントされたのはシャフの手のひらサイズのプラネタリウムの装置。丸っこくも可愛らしい惑星の形で聞けば冬の街で見掛けたものらしい。
いつの間にか店で購入していたようだ。
シャフはありがとうと礼を述べ、さっそく机上に置きスイッチを入れる。電気を消した暗闇の室内の天井一面に花畑のように広がる星々の美しさにわ、とシャフは息を呑んだ。
「気に入ったか」
「うん。とっても綺麗」
ゆらゆらと映る惑星達を嬉しそうに見上げるシャフの隣で彼の様子を静かに見守るアムリタは、彼の表情をじっくり見つめた後ようやく天井へと視線を向ける。
この景色は冬の街を連想させる。
場面変わって人気の無い列車の中。
うとうとと眠気に襲われシャフは装置を大事そうに両手で持ったまま眠る。
アムリタはシャフを己の肩に寄らせそのまま瞼を閉じる。ガタンゴトンと響く列車の音が心地よい。二人は次の街に到着するまでの間静かな時間を過ごした。