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フロツヴァ/喫茶店にて

  • reisetu
  • 8月10日
  • 読了時間: 4分


カランコロン!



ツヴァイ

「Alola!いらっしゃいませ!えっと…ご主人さま!2人で来たの?」


「ほ、本当にツヴァイちゃんが喫茶店でバイトしてる…」


客2

「なんて健気で可愛いんだ…天使様だ…涙で前が見えなくなってきたぜ…」


ツヴァイ

「??よく分からないけど2人ご案なーい!こっちだよ☆」






🥞


ツヴァイ

「えっとね〜、オススメはふわふわパンケーキとチョコバナナパンケーキとミックスフルーツパンケーキと…」


ルチェ

「頑張ってるようだな、ツヴァイ」


ツヴァイ

「あ!ルチェちゃん、フローラちゃん!来てくれたんだ〜!」


フローラ

「ツヴァイちゃんこんにちは!凄いお客さんの数だね、メイドさんの格好とっても可愛い〜!」


ルチェ

「うん。ぴんくメインで良いと思う」


ツヴァイ

「えへへホントっ?ありがとう〜!」


ヒラヒラとフリル多めのミニスカメイドの格好をしたツヴァイちゃん上機嫌でクルクルとその場で回ってみせる。すると周りのお客さんが絶賛しヒューヒューと盛り上がる。中には号泣してる者もいる。


ツヴァイ

「あれっ?…あ、いた!も〜〜!フロウ〜!フロウも一緒においでよ〜!」


フロウ

「っせえ!オマエも喋ってねえで働け!!」


フローラ

「えっ?あれって…フロウくん…!?」


そこにはロングスカートのメイド服を着た超絶不機嫌なフロウの姿が。どうやら巻き込まれたらしく、本人は一刻も早く終わらせて帰りたい様子。





🥞




「ハァハァ…ツヴァイちゃんその格好とっても似合ってるよ…」


ツヴァイ

「ありがとう〜!今日は沢山褒めてもらって嬉しいな!」


お客の一人がツヴァイちゃんの可愛らしいお尻へとそっと手を伸ばすと────



バシ!!!




「ぎゃ!!!!」


フロウに手を思い切り叩かれ悲鳴を上げる客。


ツヴァイ

「?どうかしたの?大丈夫〜?」


フロウ

「ケッ」


「隣にずっといる長身のメイドは誰なんだよ…くそっ、ツヴァイちゃん拝めたいのにめっちゃ睨んでくるし怖え…」


「怖いけど…美人だよな…」


「あ、ああ……なんかいいな…」


フロウは今回髪を下ろしている為余計に女性と思われているらしい。何故か2人の組み合わせに目覚めそうになっている客もちらほら。


リグ

「あ、すみませーんそこのお二人さんいちゃついてないで注文いいですか〜?」


オウジ

「早くしてよね〜!そこのゲンガーちゃん♪…くっぷぷぷ…!」


フロウ

「おいアイツら出禁にして良いか」


ツヴァイ

「駄目だよふろ〜!お客さんなんだから!」


頬を引き攣らせながらも渋々とツヴァイちゃんについていくフロウ。


ツヴァイ

「注文決まった〜?」


リグ

「この萌え萌えハート型パンケーキを二つくださいな。やってくれますよね?萌え萌えキュンを♡」


フロウ

「ウゲゲッ!?………て〜ん〜め〜え…!!」


オウジ

「ちゃんとボクらに見えるようしっかりポーズ取ってね!!」


ツヴァイ

「おっけ〜!じゃあフロウ、二人でハート作ってしよっか!」


フロウ

「は!?おまっ…、オレはやらねえぞ…!!」


ツヴァイ

「え?ボクと一緒にするの嫌?」しゅん……


オウジ

「え〜〜女の子ガッカリさせるなんてサイテーだね」


リグ

「本当ですよ、どんな事だろうが恥じらわずやり遂げるのが男の中の男ってもんです」


フロウ

「ぐぐぐう………!」







……………。







ツヴァイ

「じゃあパンケーキが美味しくなる魔法の言葉をかけるね☆せーのっ」



ツヴァイ&フロウ

「萌え萌えきゅ〜〜〜ん!!」「もえもえ、きゅーん…………(小声)」


ツヴァイちゃんとフロウ、二人でハート型を手で作りパンケーキに向ける。


オウジ&リグ

「「あっはっはっはっwwwww」」


フロウ

(コロス……!!!)







🥞









フロウ

「おいオウジ」


オウジ

「ひーーーw笑い過ぎて涙が止まらない…」


フロウ

「笑っていられるのも今の内だからな。奥の席を見てみろ」


オウジ

「え?」


チラリと見るとそこには和風のメイド服を着たプクと執事姿のカーニャさん一緒に片付けをしていた。そう。二人もバイトに協力していたのである。


プク

「……?あ、オウジとリグだ」


カーニャ

「やあ〜っぱり来たかにゃあ」




ばたーーーーーーーん!!!!

オウジ椅子から転落&昇天




リグ

「お、オウジさーーーーーん!!!」





オウジはそのまま救助隊に引き取られていったとさ。その時オウジの顔はそれはもう穏やかな顔だったらしい。まるで思い残すことはないかのような…

 
 

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