no title「……彼らには申し訳ないことを……、……いいえ。こんなことを言うべきではありませんね。自分の死が他者に後悔を植え付けさせる展開なんて、フロウも望んでいないでしょうから」 ロビーのソファに腰をかけていたグロリアは、同族の青年を案内し帰ってきたリグにそう問いかけた。 「はい。あ、そう考えるとやっぱりツヴァイさんとフロウさんって相性良かったんですね。彼女の性格なら、数日後には立ち直ってますよ」 「…そう
置き去りになった夢「フロウが死んだ?」 その声色は今まで聞いてきた中で最も無機質なものだった。ソウルディからの面倒な仕事を終えいつものようにエオス事務所の施設に向かい適当な選手を捕まえて遊ぼうと思っていた時。 彼フェイクの前に姿を現したのは普段の余裕そうな立ち振る舞いよりかは僅かに静まったリグと、酷く窶れた状態で涙を零し俯くプクの肩を寄せ眉を顰めるオウジだった。 「ドッキリ?俺に?」 「いいえ、本当ですよ。貴方がそ
みらいよちその日、ツヴァイはご機嫌だった。 理由の1つは、2日でツヴァイに初めての後輩が出来るから。 みんなの後輩として可愛がられてきたツヴァイは、別に今の環境が気に入っていなかったわけでは無い。けれど、後輩が出来るということはツヴァイも教えられることがあるということ。期待と不安で胸を膨らませた後輩に寄り添ってあげることが出来るのは、そのドキドキをまだ覚えている新参のツヴァイだけなのだ。 2つ目の理由は、も