ないしょ話
- 7月12日
- 読了時間: 4分
🥞「あ、リグだ!試合終わったの?」
👻「チッ。匂いに釣れたか。どんだけ鼻が利くんだよ」
午前中のユナイト試合分を終えお昼の休憩がてらフロウが事務所から借りている部屋にやってきたリグ。そこでは鍋の中にポイポイと包丁で切ったじゃがいもを入れるフロウとニンジンを用意するツヴァイの姿があった。
ツヴァイは可愛らしいエプロンを身に着け、フロウは髪の毛が邪魔だったのかポニテになっている。(髪飾りが可愛らしいのはきっとツヴァイが結んだのだろう)
🦎「ふふん、爬虫類は鼻が利くんですよ。…ところでお二人で料理されてるなんて珍しいですね?」
👻「コイツ自分が作るとか言いやがったくせにカレーにポイップ入れようとしやがってよ」
🦎「え?それのどこがおかしいんです?ガラルじゃカレーにマホイップは王道ですよ」
🥞「そうなんだー!ボクもカレーにポイップ合うと思ってたんだ☆」
👻「それはオマエらの味覚がいかれてるって事だぜ。…おい待てここぞとばかりに入れようとすんな、作り直しになるだろうが!」
眉間にシワを寄せながらも指摘し修整していくフロウとやり取りを交わすリグの様子にツヴァイが笑う。
👻「何笑ってんだよ」
🥞「だってね〜、フロウもリグも楽しそうだなって」
👻「これのどこが楽しそうに見えるって?」
🦎「カレーは楽しみですよ」
👻「オマエはもう座ってろ」
そうしてツヴァイが放った言葉はこうである。
🥞「ねえリグ、フロウの事好き?」
🦎👻「「は?」」
やり取りを交わしていた2人が固まる。少しの間考える素振りを見せたのちにリグは笑顔で返答。
🦎「…そうですね、ごはんだと思ってますよ♡」
👻「誰がごはんだ」
🥞「食べたいほど好きって事?やったねふろー!フロウと同z
👻「あ"ー!だー!!オマエちょっと来い!!!」
ツヴァイの言葉をそれ以上の大声で遮り彼女の頭をガッと鷲掴みし部屋の外へ出ようとするフロウ。
🥞「いたたたたたいたいいたい!わーんフロウなんで怒ってるのー!」
🦎「え?よく聞こえなかったんですけど…」
👻「うるせえインテリ野郎はこれでも食っとけ!!」
🦎「理不尽!!」
完成し皿に盛り付けられたカレーを押し付けてきたフロウにバタンと扉を閉められポツンと一人になるリグ。
🦎「…せっかくだしポイップ入れますかね」
👻「勝手な事すんなっつっただろ!オマエは何でこうもお喋りなんだよ!」
🥞「ご、ごめんねふろ〜…リグとフロウ同じ気持ちかなって思ったら嬉しくなっちゃってつい……えへへ☆」
👻「オマエ今日からイジワルズ退職な」
🥞「まっ待って待ってごめんなさい何でもするから許して〜!!」
ツヴァイには告白の際にリグも巻き込む事を宣言しており、その事は彼女との2人だけの秘密だ。しかしツヴァイは口がとてつもなく軽い為慎重に事を進めている(※単に照れ隠しとも言う)フロウにとって気が気じゃないのも事実である。
フロウは頭を抱えながらも溜息をつく。
👻「まず何でもする発言はろくな事にならんから止めておけ」
🥞「?そうなの??」
👻「弱みを握られたくなかったらな。メンバー降ろされたくなかったら交渉術も学べ」
🥞「よく分かんないけど分かった!」
👻「分かってねえだろ」
呆れるフロウへニコニコと即答するツヴァイの様子に何度毒気を抜かれたことか。
直球で言えばフロウはツヴァイもリグも恋人として迎え入れると欲張った状態だ。ポケモンの倫理観はあくまで動物的本能で成り立っており、恋人は一人というルールは一部の人間の中の話である。
そうは分かっていても元人間なのもあって内心断られるのではないかと考えていたが、ツヴァイはあっさり受け入れた。
2人を守り抜くと決意する程の"好意"や"覚悟"はある。だからこその決断だ。それをツヴァイはリグを独りにさせないという選択肢に賛成したのである。
👻「…オレはオレなりの引っ張り方があるんでね。……お、オマエに感謝してねえと言えば嘘になるが…台無しにしてくれるなよ」
🥞「うん。自分から好きだって言いたいよね?大丈夫だよ、もうきっと伝わってるよ!」
👻「…………。それはツヴァイがばらしてるからだろ」
🥞「ご、ごめん…えへ…」
だってフロウはとっても優しくてカッコイイもん!と笑うツヴァイにフロウは照れくさそうにそっぽを向いた。
