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ただしキズぐすりは効くタイプ

  • 7月12日
  • 読了時間: 3分

『大怪我をすると様子がおかしくなる』




度々、同胞からそんなことを言われる。


──────ええはい、知ってます。

記憶は無いですが、自分自身すら把握せずにワイルドエリアの掟なんぞを語る程、貴方達の指揮官も愚かでは無いと言いたいものです。


恐らくですが…私のそれは、本能的にわざと狂わせている。自己防衛のために。

私は、幼少期からの影響で鎮痛剤や麻酔などの苦痛の軽減に使用される、一般的な薬品が効かないんです。ですから、興奮状態になることで腕が吹き飛んだ痛みを打ち消す。私の身体は、私の体質を加味した上で上手いことやってのけているのですから。生物の進化というのは、きっとこういうものなんでしょう。


もちろん、アドレナリンの効果は無限ではありません。興奮状態で眠れるはずもないので、いつかその効果が切れた時には、必ず苦痛は訪れます。


……さて、私は苦痛が死ぬほど嫌いなので、そんなことは許さない。ではどうするか?簡単です。それよりも強い快楽で打ち消します。痛みなんて快楽に堕ちてしまえば快楽に変換できますよ。腕が吹き飛んでても、快楽に脳が酔いしれれば危険を察知するはずの痛覚もバグるんですよ。


勿論、こんな話をすれば多くの一般人は顔を顰めるでしょうね。だから言わないんですよ。私は社会に対して配慮的な反社なので。

とはいえ、自分自身の身体は自分の意思でコントロールすべきだと思うんです。それが出来ないなら一人前じゃないですよね?国の金庫のキーを知ることが出来ても、自分自身の身体の中身を見ることは出来ないんですよ。こんなのおかしいじゃないですか。


話が逸れましたが…とどのつまり、私は自分自身で感覚をコントロールしているだけなんです。勝手に主人の意志を無視して苦痛を与えるなんて、生意気な肉塊にも程がありますよ。痛覚が身の危険を訴えているというのであれば、常に死ぬ危険性にある我々は常に痛みを感じていなければおかしいですよね。勝手に独断と偏見で今が危険だと判断して、不要なデバフだけ与えてくるなんて迷惑極まりない話だと思いません?


なので私は、馬鹿な神経の愚行に打ち勝ってやるんですよ。快楽で意識を飛ばせば、睡眠薬なんて効かずともどうにかなります。医療は良いものですが、頼りすぎは良くないですよね。自分自身のことは、出来る範囲で自分でどうにかしなければ。





──────ところで、どっかその辺に私の腕が落ちてたりしません?いえ、探そうと思ったんですけど前が見えないし足もどっか行っちゃって。


え?なんですか?今は酔っ払ってるのかって?


嫌ですねぇ、正気に決まってるじゃないですか!

あははははは!





あ、フロウさん!えっちしましょう!

私を救うと思ってくださいよ。




──────救助隊、なんでしょう?

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