猫の日(こじつけ)アルバートは本日何度目かわからない溜息を吐いた。 どうしてこうなってしまったのだろうか。 そう思っているのは、決して彼だけではないだろう。例えば──────少し離れたところに、チラチラと見える黒い王冠の持ち主も、恐らく困惑しているに違いない、とアルバートは思った。 「どうしてこんなこと……ひっ…!?…い、今舐めましたか…!?」 まだ人の姿を手に入れて少ししか経っていないその青年は、湿った生温いもの