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暗いくらいクライ。
限りなく続く闇色に人々は恐れる。
寒いさむいサムイ。
誰も存在しないしかし広すぎる此処は雪の様に冷たい。

「バケモノ!」
「こいつ、ボロい屋敷に住みついてるって噂のバケモノだぜ」
「こっち来るな…!殺される!」

かくして、小さな少年は思う。
ニンゲンとは、なんて卑怯な生き物なのだろうと。
いつの日か自分の痛みを全て、鉄の味へと変えてやろうと。

憎い。
にくい。
ニクイ。

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