※空鳩の他√のネタバレ有。
悪夢に敗北し楽園が解放されたED2の啓音はその後グッドエンドのED3を迎える為ED3の啓音達へ手助けをしている。
ED2と違ってトラジケイネEDの啓音は僅かな可能性の手助けをせず全てを一度完全に空鳩の世界を楽園化させた上で日常生活を取り戻そうとした別ベクトルの悪あがき√である。
仲間同士や啓音&稟音と親密な関係になっていないと発生するED。
分岐はED2最終より。
彼は開かれた楽園の中へ飛び込むと亜空間の中意識を失っている稟音(悪夢化済)を見守る魔女ラビナと遭遇。稟音を目覚めさせるにはED2の物語が一度終わる必要があるとの事。この時ED3の啓音へ希望を託し受け入れたのがED2だが、トラジケイネEDでは終わりを拒む。
啓音
「稟姉ちゃんの残りの力を貰っていくよ。カロンの一つや二つ創れるだろ」
ラビナ
「創ってどうするつもりなんだい?」
啓音
「外の世界の代わりに此処の世界を終わらせればいい。今日から外の世界が楽園だ」
啓音は稟音の能力で再び創られたカロンで亜空間中を搔き回し悪夢や喰夢を喰らい尽くす。ラビナはナギサさんの件で負傷していた為抵抗出来ず共に喰われ、カロンは真っ赤に染まる。
ED2では世界が楽園化するのを待つ内容だったが、トラジケイネEDは時間を掛けることをせずさっさと空鳩の世界を楽園化させてしまった。
短縮化された楽園の扉の向こうの世界は終わりを迎え暗転。
稟音が目覚めると普段と変わらない日常があった。
最初は疑問に思わなかったものの徐々にメンバーは違和感を抱き始める。稟音は啓音と学校登校中に事情を話すとあっさり啓音は白状しカロンを見せる。
啓音
「向こうの楽園の世界を終わらせた」
稟音
「え…?」
啓音
「大丈夫だって!ほら、稟姉ちゃんもみんな無事だっただろ?万が一何かあったらコレで俺が守るし」
稟音
「……啓ちゃん、楽園の世界を終わらせたって…扉を閉めたって事だよね…?どうしてカロンがそんなに赤いの?」
啓音
「楽園の中にいた存在全部喰ったからじゃねえかな?扉はナギ先輩がほぼ破壊したようなもんだしなあ…どう説明したらいいのやら。というか『もうそこまで思い出した』んだな?さっすが稟姉ちゃん!やっぱ空鳩は不滅か〜」
稟音
「啓ちゃん、真面目に答えて、私達は一度悪夢化したはずで、啓ちゃんは…!」
啓音
「はは!だから『悪夢も史上最悪の悪夢も全部俺が喰ったから安心していいよ』って事さ。簡単な話だろ?」
悪夢化した生徒達は誰もいない。啓音のみが悪夢化し鳥籠となった新しい楽園(絶望)の世界の中で人々が日常生活を送る。稟音が叶えたかった悪夢と仲直りの夢を最悪な形で壊した。それがトラジケイネEDである。
余談だが稟音が弟を救うためメンバーに打ち解けイタズラクラブに入部。新空鳩結成なんて稟音EDもあったかもしれない。悪夢と仲直りする事を諦めなければ、対象は啓音に回される事になるのだから。
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