デストロくん
「というわけでトリック・オア・トリートです」
ラララ
「何がどうなってそうなったんデス?言っておきますけどタダで差し上げる品物は此処にはありませんヨ。金を払いなさい金を」
デ
「子どものお遊びにも付き合わないとは相変わらずケチくさい商売してますねえ…しかししらばっくれても無駄ですよ。自身の利益の事しか頭に無い儲け主義の商人から愛情こもった特別なトリートをいただいたと話を聞いてるので観念して私に寄越しなさい」
ラ
「何か一部身に覚えのない噂がもれてるんですケド…!?しかもお客サンが子どもですって?笑えないご冗談ヲ!」
デ
「私人間になってからまだ数ヶ月の幼気な子どもですので」
ラ
「もうヤダコイツ」
デ
「さあラララさん、貴方は私には抗えない事をその身で体験しているでしょう?トリック・オア・トリートです」
ラ
「くっ…。だ、大体たかが一つの行事に何故そこまで拘りやがるんですカ」
デ
「私、そういうお祭りごとは知識としてあっても眺めるだけで実際体験した事はありませんので」
ラ
「………」
デ
「………」
ラ
「……は〜〜〜。どうして貴方達はそう、そんな顔をしますかネ…」
デ
「?そんな顔とは…というか今同じ扱いしました?聞き捨てなりませ……むぐっ」
口にポイと一口サイズのお菓子が放り込まれる
ラ
「良いですか?商人はあくまで平等に世を渡る事で成り立つ存在でス。こういう事は本来口にするべきでは無いのデスヨ、ボウヤ」
デ
「……甘くて、すぐに溶けました。これはなんというお菓子ですか?」
大人しくなるデストロにラララはクスリと笑って答えれば辺りで蝶がひらひら舞う。
ラ
「マシュマロですヨ。さあさ今日はもうお帰りなさいナ。良いハロウィンを」
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レオンくん
「ねえどうしてデストロイヤーにお菓子あげちゃったんですか私だけの特別でしたのになぜですか浮気ですか酷いです傷付きました責任取ってくださいねえ聞いてますかねえ」
ラ
「あ”ーーーもうこうなると思ったから自慢出来ないよう残らないモノをあげたのに何普通にバラしてんダあのサド野郎!後ハナレロ!!」
バックハグで頭をグリグリして拗ねて全く離れてくれないレオンくんとぐぎぎ…となってるラララ
レ
「しかもあーんだなんて…私まだ一度もそんな事してもらってないですよ…一周回って思わずデストロイヤーをウェンに渡してきましたよ…」
ラ
「それいつもの事ダロ」
レ
「私にもしてくださいよ!あーんを!!」
ラ
「…………。い、いや、お客サンと違ってわたくし達はもう大人でしょウ?お客サンに差し上げたのは子どものお遊びに入るといいますか…」(照れ隠し)
レ
「………じゃあいいです私から貰いますから」
ラ
「エ。レ、レオンサン何故顔を近付けるんです?…ヒィッ!力で解決させるのは警察のする事じゃなーーーー」
暗転。
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